付録A:ODPへの義務を果たすためのチェックリスト


以下のリストは、研究者がODPへの義務を果たすために従わなければならないステップを要約したものです。これら義務のすべてについて満たすことができなかった場合は、将来のサンプル・リクエストの拒絶に帰着し、また将来の航海の参加に影響を及ぼす事になるでしょう。


A.1. 12か月のモラトリアム内にサンプルまたはデータを受け取る研究者のためのガイドライン

A.1.a. すべてのScientific partyメンバーに当てはまるポリシーの項目

ポリシー項目注意点
1. ODP航海の招待参加者として航海する全てのScientific partyメンバー、そしてScientific partyに含まれる全ての陸上拠点参加者は、航海後の研究を行うために彼らが参加した航海のサンプルとデータを使うことによって、またこの指針の他の項目を満たす関連した成果を出版することによって、ODPへの義務を果たさなければなりません。 論文は英語で出版されるpeer-reviewed な科学雑誌または本、もしくはScientific Resultsのデータ・レポートまたは論文によって出版されなくてはなりません。
2. 適切なサンプル/データをその航海の間に取得できなかったり、あるいは航海後の分析の間にデータを得ることができないといった理由で、Scientific partyが研究結果を挙げることができなかった場合は、その説明の手紙をODP出版物コーディネーターに提出しなければなりません。 その説明の手紙は出版物コーディネーターによってコピーされ、審査とコメントのために、その航海のERBのODPスタッフ科学者、ODP出版サービスマネージャー、ODPキュレーターに渡されます。必要に応じて、個々の手紙は適切な対策のためにJOIオフィスにコピーされる事もあります。
3. これらの義務を果たさないことは将来のサンプル・リクエストの拒絶に帰着し、将来の航海の参加に影響を及ぼすかもしれません。
4. 共同主席研究員およびODPスタッフ科学者は、ERBに外部メンバーを選ぶことができます。外部ERBメンバーの必要性は、共同主席研究員およびODPスタッフ科学者の仕事量と専門知識に基づいて、航海ごとに決定されるでしょう。 そのERBは航海後42か月は活動を続けます。ERBの任期後は、その航海のODPスタッフ科学者が、Scientific Resultsの追加論文の取り扱いを調整する事になります。
5. Scientific Resultsに掲載される航海のSynthesis 論文の執筆および調整は、その航海における共同主席研究員の責任です。 共同主席研究員についての同意事項を参照してください。この論文は、本・雑誌・Scientific Resultsに、投稿された、印刷中の、もしくは既に出版された全ての論文を網羅するものでなければなりません。

* 科学雑誌、本、またはScientific Resultsの中で公表する著者にそれぞれ当てはまる特定の項目については、付録A セクション A.1.b. そして A.1.c.f を参照してください。

A.1.b. 科学雑誌か本の中で公表する著者に当てはまる項目

ポリシー項目注意点
1. SACによってサンプル分配に先立って提案された、その航海のサンプリング計画の中で決定された全ての遵守すべき協定に応じる事。 すべての協定はその航海のサンプリング計画の中で決定され、サンプルが配布される前に、SACによって承認されなければなりません。
2. 2回目のポストクルーズミーティングで、ODPへの義務を果たす全ての論文と、出版を予定しているあらゆる補足的な出版物の最終的なタイトルを、ERBに提出すること。
3. 全ての出版物の中で、ODPからのデータやサンプルの受け取りに対し、また研究を支援した財団に対して、提出した論文中で、ODPについての特定の言葉遣いを用いて謝辞を述べること。 要求されている言葉遣いについてはセクション4.4.b.i. あるいは セクション4.4.c.i.を参照して下さい。
4. 全ての原稿を、航海終了28か月後までに投稿すること。
5. 学術雑誌または本への投稿時に、各々のコピーを5部、ODP出版物コーディネーターに提出すること。出版先と投稿日時を記したカバーレターを同封して下さい。 ERBは受け取り3か月以内に、各原稿について、Initial Reportsが適切に引用されているか、およびScientific partyの他のメンバーからの多くのデータと結論が適切に利用されているかについてチェックします。
6. その論文が出版する学術雑誌または本に受理された場合、
(a)引用文献、要旨およびキーワード・リストの電子コピーをODP出版物コーディネーターへ提出すること。
(b)さらに、ODPキュレーターのもとへ別刷りを1部送付すること。
この情報がODPに提出されない場合は、あなたは義務不履行者として分類されることになるかも知れません。
7. その論文が学術雑誌または本の出版者によってリジェクトされた場合、リジェクトの通知を受け取ってから6カ月以内に、その著者は原稿またはデータレポートをScientific Resultsに投稿しなくてはなりません。セクション4.4.c.iiiおよびこの付録のA.1.c.で概説されていることを参照して下さい。
8. ODPサンプルから得られた、全ての最終的な分析的・記述的データを、そのデータの出版後直ちにODPキュレーターに提出すること。 可能ならば、データは電子フォーマットで提出されるべきです。
9. 航海終了5年後までに、適切なコア収蔵施設へすべての未使用サンプルを返却すること。

※著者は、ODPへの義務を果たすための論文、あるいは2回目のポストクルーズミーティングでリストに加えられた論文だけでなく、航海後42カ月以内に行う研究に関連する全ての論文のコピーを提出しなくてはなりません。

A.1.c. Scientific Resultsで公表する著者に当てはまる項目

ポリシー項目注意
1. SACによってサンプル分配に先立って提案された、その航海のサンプリング計画の中で決定された全ての遵守すべき協定に応じる事。
2. 2回目のポストクルーズミーティングで、ODPへの義務を果たす全ての論文と、出版を予定しているあらゆる補足的な出版物の最終的なタイトルを、ERBに提出すること。
3. 全ての出版物の中で、ODPからのデータやサンプルの受け取りに対し、また研究を支援した財団に対して、提出した論文中で、ODPについての特定の言葉遣いを用いて謝辞を述べること。 要求される言葉遣いについては、セクション4.4.b.i. あるいはセクション4.4.c.i. を参照して下さい。
4. その著者は、航海終了後13〜28カ月の期間内に、ODP出版物コーディネーターに各論文のコピーを7部提出しなければなりません。 全ての投稿はODPのデッドラインまでに到着しなくてはなりません:
通常の論文またはデータレポート:航海後28カ月まで
Synthesis paper:航海後35カ月
投稿された原稿は査読可能な品質でなくてはならず、以下の「ODP科学者のための投稿規定」ガイドの中で説明されるように、ODPの基準を満たすものでなくてはなりません。
http://www-odp.tamu.edu/publications/CONTRIB.HTML
ODPの基準を満たさない原稿は著者に返され、もしそれらが投稿期限の前にODPの基準を満たすように改訂されない場合は、査読プロセスを通過することはありません。
5. 次のデッドラインまでに、ODP出版物コーディネーターまで修正した原稿を2部提出します:
通常の論文およびデータレポート:航海後34カ月
Synthesis paper:航海後40カ月
Scientific Resultsの論文は、その受理と修正をもって、ODPウェブサイト上の出版のために処理されます。そのScientific Resultsの内容は航海終了4年後にCD-ROMで公表されます。その航海に関連する文献リストも、ODPウェブサイト上で公表されるでしょう。
6. そのサンプルから得られた最終的な分析または記載データを、全てODPキュレーターに提出します。
7. 航海終了5年後までに、適切なコア収蔵施設へすべての未使用サンプルを返却すること。

※学術雑誌または本への投稿がリジェクトされた著者については、その論文をScientific Resultsに投稿するデッドラインは、リジェクトの連絡を受け取ってから6か月後です。

※※学術雑誌または本への投稿がリジェクトされた方については、ERBが修正のデッドラインを決定する事になるでしょう。

A.2. 12か月のモラトリアムの後にサンプルを受け取る研究者のためのガイドライン

ポリシー項目
1. 研究結果に基づき、学術雑誌または本に論文を投稿すること。
2. サンプルを受け取ってから36カ月以内に、ODPキュレーターに以下のいずれかを提出すること:
(a) 公表された論文の別刷を1部
(b) 研究の進捗状態を概説する報告書。
3. ODPサンプルから得られた全ての最終的な分析的・記述的データを、サンプル受取り後5年以内に、もしくはそれ以前に出版された場合は出版後直ちに、ODPキュレーターまで提出すること。
4. 航海終了5年後までに、適切なコア収蔵施設へすべての未使用サンプルを返却すること。

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