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AGP ビデオカードの使用レポート

最終更新:


以前使っていたS3 Trio64V+(PCI)のカードが、システムをPentiumIII 500MHzに変更した途端に不安定になりました(WinOS/2がOS/2ごと落ちる!)。そこでAGPのビデオカードをいくつか試してみることにしました。これはそのレポートです。


Cardexpert Rage II C

TwoTop仙台店で、4980円(!)で購入してきました(2000年3月9日)

詳細情報

インストールのTips

付属のマニュアルはWindowsに関する記述のみで、CD-ROMにもOS/2を匂わせる名前のディレクトリは無く、初めての方は戸惑うと思います。
OS/2 Magazineの第26号(Oct. 1998)に情報が載っていました。

  1. まず、ディスプレイモードをVGAに変更する。デスクトップの[OS/2 システム] [システム設定] [インストール/削除]の中の [システム構成 機能の追加]を実行し、ディスプレイをVGAに変更する。再起動するとVGAモードで起動される。
  2. 付属CD-ROMのUTILITYディレクトリ以下をすべてハードディスクにコピーする
  3. 複写されたOS2INST.CMDをエディタで修正
    @OS2INS.EXE -DDDSBCS-DDDDDBCS
                        ↓
    @OS2INS.EXE -DDDSBCS-DDDDBCS
    
  4. 修正したOS2INST.CMDを実行する。英語か日本語かを聞いてくるので、[J]を選択。
  5. メニューから[ドライバ インストレーション]を選んで、ドライバをインストールする。[インストールディスク]:\MACH_OS2以下に関連ファイル類がインストールされる。ここで、インストールプログラムのバグにより一部必要なファイルがインストールされない。UTILITY\SBCS\PM以下のOS2DRV.LZHから, VAD64.SYSを解凍し、VAD64.SY@とリネームして\MACH_OS2以下にコピーする。
  6. OS/2全画面から、DSPINSTLコマンドを実行。主ディスプレイドライバリストに追加された「ATI 3D RAGE (Enhanced V4.3)」を選択。ソースディレクトリは\MACH_OS2を指定する必要がある。
  7. システム再起動後、[OS/2 システム] [システム設定] の中の[システム] ブックで解像度および発色数を設定
  8. 再起動する。

使用感

以前使っていたS3 Trio64V+ 2MB PCIよりも格段に快適です(当り前ですが…)
けっこう安定しており、文字化けもしません。ただし、OS/2全画面表示が使えないのが難点ですが。

65000色モードで使用していると、高速スクロール等の時に画面にゴミが残ります。フルカラーなら大丈夫。

FixPak14を当てると、起動時にハングアップするようになりました。一旦ボード上のチップを取り外し、その後またはめて再起動したところ、ちゃんと動くようになりました。詳しくはATiのページ参照


Cardexpert 6326

TwoTop仙台店で、2980円(!)で購入してきました(2001年1月)

詳細情報

インストール

VGAモードから、付属CD-ROMの\OS2\DBCS.30\ディレクトリにあるSETUPコマンドを実行するだけです。

使用感

なぜか、どうしてもWin-OS/2全画面が動きません!壁紙まで表示されたところでイキナリ落ちます。ついでにDOS/V全画面表示もOUT。対処方法はあると思いますが、気持ち悪いので使うのを止めることにしました。


Matrox Millennium G400 DualHead

TwoTop仙台店で、18000円で購入してきました(2001年1月)

詳細情報

インストール

最新版のDBCSドライバは、ネット経由で入手可能です。

ftp://ftp.matrox.com/pub/mga/chinese/big5/os2/1999/os2_236fe.zip

入手したドライバを適当なディレクトリに解凍し、VGAモードから以下のコマンドを実行します。

install /uj

再起動後、デスクトップのMGA setting ノートブックを使って解像度及びモニターの設定をして、完了です。

インストール後、DIVE関連のパッチを当てると良いそうです。以下で入手可能です。

ftp://hobbes.nmsu.edu/pub/os2/system/patches/mixed/divefix.zip

使用感

PMに関していえば、非常に安定しています。ただし、Win-OS/2全画面表示の描画がかなりもたつくので、Windowsでの動画やゲームにはあまり向いていないと思います。PMベースで作業を行う方にとっては最高の選択肢だと思います。


Matrox Millennium II AGP

ソフマップで、6980円で購入してきました(2001年4月)

詳細情報

インストール

最新版のDBCSドライバは、ネット経由で入手可能です。しかし、この最新ドライバではG400と同様に、WinOS2全画面表示の時に表示が止まるという問題が生じます。

ftp://ftp.matrox.com/pub/mga/chinese/big5/os2/1999/os2_236fe.zip

試行錯誤したのですが、Millennium 2が出た当時の古いドライバ(バージョン2.13)がベストでした。これはDDPak Onlineからダウンロード可能です。

入手したドライバを適当なディレクトリに解凍し、VGAモードから以下のコマンドを実行します。

install /uj

再起動後、デスクトップのMGA setting ノートブックを使って解像度及びモニターの設定をして、完了です。

使用感

非常に安定しており、いろいろ試した中では一番です。G400で見られた、Win-OS/2全画面表示の描画の問題もありませんでした。PMだけでなく、Windowsでも作業を行う方にとっては最高の選択肢だと思います。

(2001/4/9)発見した不具合:
う〜む。。画面切り替えと、ネットワークが使えない。。

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